<ネタバレ>青みがかったモノクロ映像が、独特の空気を醸し出す。
変態露 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>青みがかったモノクロ映像が、独特の空気を醸し出す。
変態露出系のポルノ映画かと思えるような冒頭から、次第に純粋な人間愛、夫婦愛へと昇華されていく。
黒沢あすかが周囲の目を奪うようなフェロモンを放つイイ女になっていく変化がすごい。
手術しなかったのは共感できないが、抑圧から解放されて覚醒した女を見事に表現していた。
雨のイメージも、女が傘を捨ててすべてを晒す場面ではジメジメと鬱陶しいものではなくなっている。
ただ、シュールで幻想的なシーンなど、理解できないところが幾つかあった。
解釈しようとしてそこで引っかかってしまうので、スッキリしない。
こういう感覚に訴えるタイプの映画は苦手だが、イメージは妙に鮮明に頭に残る。
死んだような目で夫に従ってきた女と、生と死から目を背け続けてきた男。
その二人が、最後は生の輝きに包まれて交わっている姿が印象的。