<ネタバレ>1950年の作品なのに古さを感じさせないおもしろさ。
そこ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>1950年の作品なのに古さを感じさせないおもしろさ。
そこに人間の普遍性があるからだろう。
『十二人の怒れる男』を観たときと似たインパクトがあった。
古典的名作であることは知っていたが、タイトルからイメージしていたストーリーとはまったく違っていて良い意味で裏切られた。
物語の背景がネタバラシされた後で聞く受賞スピーチの白々しさがすごい。
冒頭から最後のオチまで非常にうまく作られており、無駄のない構成、緻密な人物描写にアカデミー作品賞にふさわしい映画だと感心させられる。
ベティ・ディヴィスが往年のスター女優マーゴを演じて、なんて嫌な女なんだと思っていたら、それがかわいく思えるほどの計算高く腹黒いヒロインに舌を巻く。
前半は健気に思えたアン・バクスターが、次第に世にも怖ろしい女に見えてくる。
このヒロインがコロンボの『偶像のレクイエム』に往年の大女優役で出ていた人だとはまったく気付かなかった。
新人女優役で出ていたマリリン・モンローが若い。