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<ネタバレ>銃乱射事件の被害者が、銃を販売した責任を求める訴訟を起こす。銃社会を根本から揺るがしかねない訴訟は、陪審員の選定が大きな分かれ目ともなる。アメリカの陪審員が被告と原告の同意で選定されていく様子は、知らない世界を見れて興味深い。
陪審員の票を得るために、身辺調査して弱みを見つけて脅したり餌を仕掛けたり手段を選ばない弁護側。ただ、家宅侵入でデータの盗みは放火にまで至っては、手段が荒くリスクが大きすぎてリアリティに欠ける。そうなっては警察も本格的に捜査もするし、犯罪が暴かれればすべてを失うのだから。警察沙汰にならないようなずる賢さもなく、おまけにいっぱい食わされて大金を支払うようでは、とても超一流の有能弁護士には見えない。
票を売って大金を儲けるつもりの二人に見えたが、それは痛ましい過去から生まれた信念のある策略だった。悪徳弁護士にいっぱい食わせたオチにはカタルシスがあって後味は良い。
日本がアメリカのような銃社会でなくてよかったとしみじみ思う。[良:1票]