<ネタバレ>陰惨な事件を起こした加害者を無罪にしようと画策する弁護士は、 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>陰惨な事件を起こした加害者を無罪にしようと画策する弁護士は、悪魔に加担していると思える。
それを弁護士の仕事としていくら正当化する理屈を並べられても、結果として悪を助長していることが引っかかり、モヤモヤしたものが鬱積する。
この映画はそんな普段感じている鬱憤をうまく突いていて、サスペンス性もあるので最後まで興味深く楽しめた。
ただ、夢オチのようなものが入るとどうしても仕上がりが軽くなる。
法廷サスペンスのようなストーリーが途中からオカルトチックになり、でもどこかユーモラスでもあるので怖さはなくてファンタジーのようなライトな感じに。
そこは確信犯的にやってるようだが、好みの分かれるところだろう。
悪魔の誘惑をケビンが最終的に拒絶して、その試みは失敗したかのように思えたけれど、実はまだ悪魔の大好きな虚栄のワナから逃れられていない。
悪魔の計画は続いていることが示唆されているけど、それにしてはスケールが小さいような…。
悪夢の幻想体験を経たケビンが、新聞記者の取材をきっかけに前回同様の道をたどる様がイメージしにくいので。
アル・パチーノは適役で、その存在感はさすが。
シャーリーズ・セロンも体を張った熱演で、心が壊れていく様子がリアルだった。
この二人は主役のキアヌよりインパクトが強かったかも。