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<ネタバレ>旅芸人のザンパノに売られたジェルソミーナは、けっしてかわいくはないが何ともいえない哀愁がある。
喜怒哀楽が素直で無垢な子供のよう。思わず肩入れしてしまう。
世話になった修道院で盗みを働き、犬猿の仲の旅芸人仲間を殴り殺すザンパノの蛮行に、気がふれたようになるジェルソミーナが哀れ。
そのジェルソミーナを置き去りにして旅立つザンパノは身勝手極まりないクズ男だ。
そんな男にもジェルソミーナの末路を知って流した涙のあったのが救いか。
哀しく美しいラッパの音が耳に残る。