<ネタバレ>いよいよ第三部、最終章。 「王の帰還」という表題なんだけど、 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>いよいよ第三部、最終章。 「王の帰還」という表題なんだけど、僕は心の中で「ミナス・ティリスに導かれし者たち」と呼んでいる。 城塞都市ミナス・ティリスの堂々たる佇まい、その荘厳さ・・。その姿はまるで天空の城ラピュタのよう、、まぁそれはさておき。 通常版ではいつの間にか死んだ (ことになっていた) 、サルマンと蛇の舌グリマ。卑劣な彼らに相応しい最後にスッキリ、ついでにストーリーがキレイにつながってモヤモヤがスッキリ。 アラゴルンたちが死者の軍勢を連れて海賊船を乗っ取る過程、ここもキレイにつながりましたね。 そして、ガンダルフとナズグル王の対峙、これはもう鳥肌モノでしょう・・。白の魔法使いと黒い悪魔の戦い、これは「絵」としても、まちがいなくシリーズ最高峰でした。 さて、SEEを通して鑑賞した総評。 当然ながら、登場人物たちの知られざるエピソードが追加された分、彼ら (彼女たち) の人物像をより知ることができてよかった。通常版では見えなかったエピソードたった一つでも、その人の印象は大きく変わり、そして新たな人と人のつながりによって世界もまた広がった。例外的にフロドとサムのエピソードは通常版からほぼ過不足ないため、あくまで指輪の主たる彼らのエピソードを軸にスリム化して劇場公開されたのだろう、と改めて感じることもできた。 しかしながら、今回、通常版の未公開映像を堪能できて嬉しい反面、これほど重要なエピソードを知らずにLOTRを観ていたのかぁ~ という落胆の気持ちが少しだけあったことも確か。何より、渾身の演技をカットされた役者たちの心境を考えると不憫でならない、、。特にボロミア、ガラドリエル、エオウィン、サルマン、、(泣) 願わくば、1つのバージョンでスパッと! そこは本当にお願いしたいです。 最後ですが、原作者の想像力、この世界観を映像化するにあたり、作品に携わった膨大な労力、、その力には頭が下がる思いです。 そして、役者たちは、登場人物たち一人一人に魂を吹き込んだと思う。 第一部から通して680分、この世界に退屈することなど僅かたりともなかった。 今は、ただただ「指輪物語」の世界にどっぷり浸った幸せでこころがいっぱいだ。