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<ネタバレ>監督が女性ということで、"女"をどう描くかに着目して観ましたが、男は身体的に強く女は精神的に強い、といった観る前の個人的な先入観そのままの内容でした。店が燃えた後に、なかなか立ち直れない貫也とすぐに前を向いて再出発しようとした里子、二人それぞれが起こした行動にそれがよく表れていたように思います。女の描き方には際どい場面や容赦のないエピソードも多く、女の飾り立てた外面ばかりを描こうとしないその姿勢には、自分がこれを撮らなければ誰が撮る、という監督の信念が感じられた。改めて思いますが、映画史を見渡しても、詐欺師を題材とした映画は実に多い。なぜだか撮る者観る者を惹きつけてやまない、魅惑的な題材なのでしょう。