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<ネタバレ>一応は「後見人制度」のお話ですが、それは一つのモチーフにすぎなくて、本作はとにかく、マーラ (ロザムンド・パイク) のお話と思って観るべし。何しろ彼女は、人間性の破綻した、美貌のワンダー「キャリア」ウーマン。彼女のその存在感だけで、最後まで魅せる内容となってますから。ツカツカと女王様気取りで、特にクレオパトラを意識したその髪型に私はなぜかドキドキしっぱなしでした (笑) 展開としては、手堅い社会派サスペンスにしておけば良かったものを、裏社会の権力者のような類いが絡んでくると、やはり予想した通りの安っぽいアクション映画に陥ってしまった。カースタントとか、彼女の完全無欠ぶりを示したいのでしょうが、そもそも、女医は瞬殺しておきながら、マーラは事故死に見せかけて殺そうとする、その意味が理解できません。 もちろん、彼女の人間性を踏まえると、最後は「それ見たことか」と感じたことを誰しも否定できないでしょう。 「人間は2種類に分かれる。奪う者、奪われる者」「捕食者とその餌食」 冒頭の、彼女の言葉です。 そして最後には、"命" 奪われる者になり、捕食者の餌食になり、映画の構成 (オチ) としては完璧な気もしますかね・・・。