<ネタバレ>無駄なセリフを極力そぎ落とし、その映像とカメラワークで登場人 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>無駄なセリフを極力そぎ落とし、その映像とカメラワークで登場人物たちの心情を表現することに成功している。カメラワーク、特に人物の撮り方には強い拘りを感じた。被写体以外はぼかして、そのまわりの風景は時間のように慌ただしく過ぎ去る。ラストシーンは一転してその逆だ。バイクで疾走する二人、それが次第にスローモーションへ変わっていく。そして、間違いなくそこに存在するのは、お互いの息遣いだ。誰にでもある、いつまでもこのままでいたい瞬間。その瞬間を、映像で完璧に表現することに成功した、奇跡的な場面。