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<ネタバレ>観ていて疲れることはなかったし、退屈することもありませんでした。美しい風景と美術はさすがキューブリックといった感じですが、彼のフィルモグラフィーと比べると異例とも言えるほど淡々と進むストーリー。しかし、バリーの人生はまさに波瀾万丈で、クズっぷりを発揮しつつも運に恵まれ、なんだかんだで上流階級の仲間入りをするまでの流れがとても楽しい。没落していく姿にも儚さを感じます。キューブリックのフィルモグラフィー上では決して目立つ作品ではないものの、さすがの面白さでした。……余計なことかもしれないけど、冒頭のアイルランドシーンでのライアン・オニール、どう見ても少年の顔じゃないんだけど。老けすぎ!お陰でバリーの年齢が分からず、これあの時からどれくらい経ってるの?と思ってしまうこともしばしばありました。