<ネタバレ>徹底的にカラーコーディネートされた映画ですが、青と赤がそれぞ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>徹底的にカラーコーディネートされた映画ですが、青と赤がそれぞれどのような意味を持つのか1度見ただけではわかりませんでした。この謎を解くために何度見てもいいと思えるくらい魅力的な映画です。冒頭の青々とした芝、心臓発作で倒れる男、土の中でうごめく虫、野原に捨てられた腐った耳…衝撃的な映像の連続で一気に引きこまれました。善と悪の葛藤に揺れる主人公とイザベラが巻き込まれる悲惨な出来事は目を背けたくなりますが、そこに強烈な魅力があるようです。暴力シーンから目を離せなくなる。デニス・ホッパーの怪演のおかげでしょうかね。主人公が感じる背徳感を観客である私が共有してしまったのか?なんだか不思議な映画です。■重低音のBGMの使い方が上手いのはリンチ監督の素晴らしい作家性ですが、本作ほど効果的な作品は他にないかもしれません。環境音かーと思って観ていたら自然と恐怖を煽るBGMになる。たまりません。