<ネタバレ>自分を肯定できない男幸夫の物語。
(それにしてもなんて皮肉 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>自分を肯定できない男幸夫の物語。
(それにしてもなんて皮肉な名前だろう。)
どんなに他人を愛そうとしても、一定の距離に踏み入ると自分から距離を設けてしまう。
幸夫を置いて行って、
真平くんが父・陽一のトラックに乗り去って行くシーン。
幸夫の後ろ姿を見ていてどうしようもないぐらい虚しくなってしまった。
幸夫が始めて夏子の死と対面する最後のシーンでも、
結局、夏子も幸夫も愛し合っていないことが作品の途中で判明しているから、
何も解決していないのだ。(そもそもこの作品には解決するべき問題自体がないのかもしれない。)
幸夫の明るい未来が全く見えない。
人間の胸の一番奥底を抉り出す作品でした。
個人的にはこういう作品が大好きだ。