<ネタバレ>ボクシング、貧困の中の家族愛と二つのテーマがあるが、どちらに .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ボクシング、貧困の中の家族愛と二つのテーマがあるが、どちらに偏るでもなくジム・ブラドックという人物を描いていた。正直なところ、ラッセル・クロウ演じる父親があまりにも優しげで柔和なので、格闘技とはいえ他人を傷つけるような男には見えなかった。家族おもいの父親を強調するあまり、フィクション色が強まってしまったのではないかと思う。「黙って俺について来い」の夫に寄り添う妻も、希望を捨てず支え続けるマネージャーも、フィクションと言われたらフィクションだろう。それでも、子供を抱きしめる姿が映し出されるだけで、見てよかったとまた思ってしまう。