<ネタバレ>ヒッチコック自身の1934年の「暗殺者の家」をリメイクした本 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ヒッチコック自身の1934年の「暗殺者の家」をリメイクした本作。
オープニングのシンバルの轟く音。
そこから既に事件は始まっていたのだ。
冒頭は「カサブランカ」を彷彿とさせる雰囲気だが、謎の男「ルイ・ベルナール」が事を起こしてから様相は一変する。
物語は典型的とも言える誘拐事件を扱った事件で、ヒッチコック映画のドス黒さも少ないが、誘拐に絡んだ陰謀とマッケナ夫妻の行動が二重に展開されるストーリーは中々楽しめる。
また犯人側の視点も少しずつ語られ、犯人と被害者の人間臭いドラマが描かれるサスペンスでもあるのだ。
ホールでの一部始終は緊迫感があるね。解っていてもドキドキするよ。
ホールでも1件が済んだ後も、犯人との駆け引きは続く。
ジョーが唄う「ケ・セラ・セラ」の曲。
我が子を想う母親の母性愛。
それが息子に届くのか・・・?
肝心の黒幕が捕まらなかったり、ラストも唐突に幕を下ろす。
けれども最後まで目が離せないスリリングな映画。