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<ネタバレ>説明はいっさい無い 主人公や敵や味方、状況を自分で想像しないといけない映画だった アクション映画かと思っていたが地味な殺し屋の日常を描いた映画 フランス映画の様な淡々とした進行だが常に緊張感があり中々面白かった 冒頭で正体不明の敵に襲われるが戦いの最中にいきなり恋人の頭を後ろから撃つのは衝撃的 殺し屋の凄まじい日常を見せつける 常にクールな主人公だがストイックな生活の割にどこに行っても女無しではいられない所に若干の違和感が有る しかしこれが殺し屋という命がけのストレスに晒されて生きる男の性癖というものなのかもしれないと後で思った しかしその辺も見る人の勝手な想像力を必要とする映画だ 主人公がライフルを加工したり、弾を改造したり、銃を偽装する過程が丹念に描かれていてガンマニアであれば充分に引き込まれる作りになっている その分アクションは控えめだが靴音が響く石畳の上を靴を脱いで(しかも靴を隠す所も描かれていた)敵を追うとかマニアックなバトルでその辺も感心した この地味なアクションや、銃の構造や改造に興味が無い人はこの映画をつまらないと感じるかもしれないな 最初に殺した女や、元締めらしいオヤジが何故主人公を始末しようとした理由とか、そもそも最後の仕事を終える前にこの仕事を降りようとした理由等がはっきり説明されないのでモヤモヤ感がある しかしその理由を自分なりに想像すると、最初の殺した恋人は刺客とグルだった(あるいは刺客が来た時点でそう判断した)、元締めのオヤジも刺客のスウェーデン人の仲間だった 元々依頼されたライフルは自分をターゲットにする為に依頼されていたと言う事実に途中から気づいた、って言うことかな エンディングはまったく意外じゃない所が逆に意外だった 実は新恋人も刺客だった、みたいな想像をしていたのに、そこはホッとしたと同時にちょっとがっかりした