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<ネタバレ>これはバカ丁寧につくられた「ROOKIES」だった 日本語だが日本映画では全然無い シナリオにはおかしな所がたくさんあった 思考の方向が日本的じゃないし、甲子園のアナウンサーが完全に嘉農よりで笑えた 途中でチーム監督のセンチメンタルな説教が始まると、相手選手だけじゃなく、観客までもじっと待つのはやはりROOKIES風(笑) しかしカメラワークやら、台湾の美しい景色やらに手抜きがなく、非常に丁寧に撮られている 観客で埋まった甲子園の景色や、試合中も選手の背景に超満員の観客が描かれていて臨場感はハンパ無い エンディングの大型客船のCGなども、非常に丁寧で好感がもてる しかしメインの選手達のキャラクター一人一人にさほど特徴が無いうえに、登場人物の存在が唐突すぎる 甲子園で負けた北海道の高校の投手が印象的に登場するが、実際には試合中に打たれて自らマウンドを降りた根性無しにしか見えなかった その辺は台湾人の勝負に対する意識の違いだろうか 台湾の灌漑事業を成し遂げた大沢たかおとかも、映画としての存在意義が全く無いのに驚かされる 唐突に結婚して妊娠するヒロインぽい娘ですらもストーリーには関わってこない この映画は、居なくても話にまったく影響しない人物達が溢れている この辺を整理すればこの映画2時間ぐらいに収まるんじゃなかろうか 驚く程丁寧に作られているので、そこはむしろ驚嘆に値するが、日本映画のセオリーからはかなり外れていると言わざるを得ない そこははっきりいってまったく楽しめなかった 台湾映画のお約束は日本映画以上にクドいと言う発見があった一本だった