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<ネタバレ>全体的な感想は、映像に見応えがあるから、それなりに満足できた。
でも、話がわかんない。
「ストーリーなんかどうでもいい」と宮崎監督が発言したと書いてる人がいるようだが、鈴木プロデューサーもそんな代弁をしていた記憶がある。それなら長編作りはやめて短編ばかり作ればいいのかもしれない。だが、引退記者会見をなかったことにして平気な(現在の)宮崎駿監督にとって、「作品や自分の発言」が世間からどう思われようと無関心なのだろう。必要なのは、自分自身が納得できるかどうかだけで。
さて続きだが(笑)、話だけでなくキャラもわかんない。
主役のソフィーの思考が支離滅裂。
映画の冒頭で、19歳の女性「ソフィー」が、荒地の魔女の気まぐれで、老婆になる呪いをかけられる(設定では90歳の老婆に!)。だがソフィーは「ふふーん呪いね」って軽い反応だった。
「唖然⇒激怒⇒絶望」でしょう。
でも「老婆になっちゃった。じゃあ仕方ない、でかけましょ」って感じで、葛藤がない。
変だよ。まるで世間知らずの子供が書いた童話の世界。
その後、ハウルの城の中で「魔女にすごく怒るシーン」が確かにあったが、ソフィーの怒りは全く伝わらなかった。
映画後半で主役のソフィーは、呪いをかけた荒地の魔女と行動を共にし、愛を込めてキスまでする。
「大きな怒りはどこへ?」
納得できないが、私が変なのか。
他のキャラについても、よくわかんない。
登場順に書くと、案山子、炎、少年、ハウル。一人残らずソフィーを「すんなり」受け入れた印象。突然の老婆(90歳)の訪問を、この映画のように快く受け入れるものかな。ストーリーが最初にあって、話に合わせてキャラを動かしただけ。まるでダメ童話か、素人の脚本か?
映像に見応えがあるだけのアニメ映画。
「権力者が映画を作ると、こんな感じなるのかな?」と思った。
優秀なスタッフの無駄遣いだが、一回くらいテレビで観てもいいから「6点」。