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<ネタバレ>4K化されるということで久しぶりに鑑賞。当時アルマゲドンとほぼ同時公開され世紀末期にふさわしいパニック映画の金字塔と名高い本作ですが、超大ヒットしたアルマゲドンと比べると本作はいまひとつインパクトに欠けるものでした。いえ、興行的には大ヒットしていますし決して面白くなかった訳ではありません。人々の印象に残ったか?という意味でアルマゲドンと比べると微妙という状況です。勝敗を分けた原因はやり群像劇として見せたドラマが大して面白くなかったという点に尽きるのではないでしょうか。
個人的には真面目路線大歓迎なので断然ディープインパクト派なわけですが、どうでもいい人達のどうでもいいドラマを詰め込み過ぎたせいか、ディザスター映画としての輝きが失われてしまったような気がします。監督ミミ・レダーは群像劇のプロ(ER救急救命室の監督)ですが、やはり二時間で収めるには無理があり過ぎました。
キャストは申し分ないのですが、特にメインとなるジェニー(ティア・レオーニ)のドラマと、リオ(イライジャ・ウッド)のドラマがあまり面白くない。むしろどうでも良すぎて困っちゃうレベル。ただそれでも終盤には大統領のドライな演説、宇宙飛行士の一件、リーリー・ソビエスキーの巣立ちなど、泣き&恐怖ポイントは多めで隕石襲来や大津波など非常に印象的なシーンが続きます。
ラストも観客に投げかけるような素敵な感じなのですが、いかんせん途中のドラマが面白くなかったのが残念。バカ映画の定番アルマゲドンのほうがパーソナルな部分に集約させたおかげで判りやすくて単純、やはり俯瞰的な群像劇はER救急救命室のような限定された狭い場所でこそ威力を発揮するものなのかなといった印象が残りました。好きなジャンルなので甘めの点数ですが、規模が大きい割りにイマイチ印象の薄い作品に成り下がってしまっています。残念。