興味のない作品でしたが録画されていたので見ることにしました。 .. >(続きを読む)
興味のない作品でしたが録画されていたので見ることにしました。色々言いたい部分はあるものの概ね素晴らしく、最後まで飽きることなく見ることができました。(感動するほどのことはありませんでしたが及第点以上は十分に評価できる素晴らしい作品だったと思います)
序盤の物語の流れが日本的で暗くイマイチと感じました。このあたりのシーケンスはやはり小説版で読みたかったかもしれません。そもそも、中学一年生くらいだったら内気な子はどこの家庭でも似たような悩みを持っているもの。これをポジティブ路線で打開していくためにはやはり他人と関わることがとても大切で、この城でそれを実践していくことになるのは大変に興味深い流れでした。というか、日本的で優し過ぎる感じすらありました。
鏡が光ってからはがぜん面白くなります。城の中でのみ発動するというルールの数々も面白いし、連帯責任で城に居た全員が食べられるという設定も何となく日本風で上手く、巧みに抜け道があるような含みがあってワクワクさせられます。とにかくこの”謎が謎を呼ぶ展開”は素晴らしかったです。ネタバレしないために詳細は省きますが、結末のつけ方も意外性よりも異世界と時間のトリックを上手く融合させてあって素晴らしかったです。こころちゃんの願いも日本的で優しく、アキの今後の心情変化につながる説明にもなっていてスマートな流れだったと思います。
少々的外れにはなってしまいますがこのアニメを見て、、根本的に「自分自身は自分が助ける」「自分自身の理解者は自分以外には居ない」という鉄則(というか強い心)、これを育む教育をしていくことが日本には急務なんじゃないかなあと、漠然と感じてしまいました。