下の【ゆき】さんの素晴らしいレビューの後に書き込むのは酷く残 .. >(続きを読む)[良:1票]
下の【ゆき】さんの素晴らしいレビューの後に書き込むのは酷く残念な気持ちになりますが仕方ありません。
録画再鑑賞。昔見た時は若かったせいもあり、ひどく退屈な映画に思えました。ほぼ30年、大人になって見返してみてもやっぱりひどく退屈な映画でした。これは私が未熟なせいもありますが、私が日本人的過ぎて生き方とフライフィッシングに関連性を見つけられないせいもあるかもしれません。
この作品は映像や音で気持ちを表現することが多く、そういった意味ではモンタナの雄大な風景とダイナミックなフライフィッシングの動きがよくマッチしていて美しいです。しかしその反面「本当に助けが必要な人に限って助けを拒む」というセリフに代表されるように、全体的に洗練されたセリフが散りばめられていて、当たり前の事象を正確な言葉として表すあたりにもこの脚本には深い知性を感じます。
知的で真面目な兄と、知的なのに破滅的な生き方を選択する弟のコントラストは素晴らしいものの、私にはイマイチよく響かず、終盤も何となくわかったようなわからないようなふんわかした感情に包まれます。純粋なアメリカ人が見たらもっと感銘を受けるタイプの映画なのかもしれませんが、(日本人の)私には少し難しい感覚がある作品だと感じました。
名作といわれる作品ですが見る人を選ぶかもしれません。しかし風景はとても美しく、釣りのシーンもリアルで素敵ですので1920年代前後、世界恐慌前後のアメリカが好きな人には何とも素敵な時間が楽しめる重厚な作品です。[良:1票]