<ネタバレ>皆さんの評価が高いので驚きました。正直私には誰が誰だかよく判 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>皆さんの評価が高いので驚きました。正直私には誰が誰だかよく判らないシーンもあったりして、全体的にセリフも騒がしくあまり乗り切れませんでした。表現的にはしつこくて重たい雰囲気を装っていますが、セリフや映像はイマイチ軽くて何だか深みに欠けるといった印象ばかりが先行しました。
おそらくこの違和感はブリーク・ギリアム(デンゼル・ワシントン)の淡々とした演技によるところが大きいように感じます。彼は黒人のジャズトランぺッターにしては学があり過ぎる印象で、綺麗すぎるように見えました。ジャイアント(スパイク・リー)のキャラももう少し面白くなりそうな感じでしたのでちょっと勿体ない感じです。モダンジャズのことや黒人の問題など色々探求しながら鑑賞したらもっと深いのかもしれませんが、私自身のモチベーションがそこまで至りませんでした。
私も一応若い時はバンドマンで、東京の夜の世界に少しだけ居ましたが、音楽の世界といえば「酒、女、金、闇の勢力、創造の苦しみ」が定番です。この映画でも至極当たり前のことを軽くざっくりと描いただけのようにしか見えませんでした。軽く表面的になぞって終わってしまった印象です。特に喧嘩以降の流れが早歩き過ぎて何が何だが・・
ラストのマイルス・ディビスのネタはカッコイイですが、例えるなら親がお笑い好きだから「さんま」と名付けられたレベルで、中途半端にトランペットを練習してる子供の側からしたらいい迷惑でしょうね。この辺りはもう少しブリーク(親)がどういう気持ちで子に名前を託したのかを描いても良さそうでした。