この不思議な気持ちは何なのか。訳も分からないのに深い余韻に浸 .. >(続きを読む)
この不思議な気持ちは何なのか。訳も分からないのに深い余韻に浸される、ほんとに不思議な映画だった。映像もすばらしい。ラスベガスに向かう砂漠の中に、オアシスのように確かにある異空間。私たちの身近にもあるのかもしれない。この映画の魅力はやはり、あの太ったドイツ女、主人公ジャスミンの魅力ではないだろうか。少しの誇張もなく、どこまでも抑えられた演技のせいか、じっくり考え、まっすぐに人を見るジャスミンの、抱きしめたくなるような人の良さがひかる。それがみんなの心に染み込んでいく。最後のショウは圧巻だった。いつまでも忘れないだろう。本は読んでも、本の良さは読む人の力量にかかってくる。映画は観るだけで心をこんなに豊かにしてくれる。