<ネタバレ>これまでのリメイク作品は、改変の内容が議論の的であった。リア .. >(続きを読む)
<ネタバレ>これまでのリメイク作品は、改変の内容が議論の的であった。リアルタイムでオリジナルを見ている人(私を含む)からすると、おおむね批判的な意見が多かったように思う。
それならばということなのか、今回はほぼ原作通り、ストーリーは勿論、細かいギャグや台詞回しに至るまで、むしろオリジナル以上に原作漫画になぞった形で作られていた。「ペコとその父親がボンクラだったので内乱に至ったのではないか」という原作への指摘をフォローするためか、一応ペコの苦悩と成長が描かれたり、ジャイアンが見せ場でペコを殴るのが追加事項か。ただそれなら、サベールは絶対にペコが倒すべきだったし、「十人の外国人」に関しては新解釈がされるのではないかとひそかに注目していたがその辺はそのままだった。そのためか、十分に面白いながらも、少々物足りないところが残った。改変すれば文句を言い、改変しなくとも文句を言う。これは私の卑しさではなく、ドラえもん映画に対する偏愛と感謝と期待と…要するに思い入れがスパイラルして着地点を見失っているということで許していただきたい。
もともと好きな作品なのでしっかり堪能はしている。ジャイアン=映画だとカッコいい、を決定づけた名作だ。当然のことながら王国はきっちり描かれているし、巨神像のスムーズな動きには驚かされた。他に、直立すると妙に手足が長く、そこまでの可愛さが吹き飛ぶペコや、なんでこんな色と声にしたんだと思ってしまうスピアナ姫など、細かいこと言い出したらキリがない。それもこれも思い入れのスパイラルによるものだ。
再来年はいよいよ「海底鬼岩城」のリメイクかな? バギーが別キャラクターに変換されるかが注目だ。どっちに転んでも文句言いそうだ。