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<ネタバレ> モリーナを愛することができればこの映画を愛することができる。ウィリアムハート渾身の演技。本当に女性的に見えた。モリーナとヴァレンティンの愛は確認できないくらいかすかなものだったが、モリーナはその愛にかける。
二人の囚人がいる。一人は性犯罪者でゲイのモリーナ。一人は政治犯で革命を考えるヴァレンティン。相いれない二人が、古い、たぶんナチスのプロパガンダ映画についてを話題にし、モリーナには秘密があって…。
戯曲がはまる。でもこの映画は、戯曲からのはみ出し度がイケる。
絶望ってやつはいろんな表現があると思うが、ヴァレンティンのラストは幸せそうで良かった。あくまで幸せそうというだけだが。