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男性の目線で描かれた峰不二子のハードでアダルトなアニメだった。
(前後篇 各30分x2/計60分)LUPIN THE IIIRDシリーズとしては3作目。
基本的にはそれぞれ独立したストーリーだが、今回、各作品の連続性を匂わす部分があり
既存の2作『次元大介の墓標』と『血煙の石川五ェ門』を先に観ておくと、より楽しめると思う。
「前篇」は、なかなか物語の行き先が見えない上、不二子の行動原理も掴み難く、何だかモヤモヤしたが
「後篇」になるとギアがトップに入り、敵キャラとの対決で峰不二子という女の「強さと怖さ」がムキ出しになる。
そして、ルパンにだけ見せる不二子らしいキュートな顔、その理由も物語を通して何となくわかる。
ルパンと繋がっていても完全には馴れ合わない。そんな不二子の《自立した生き方》を納得させられる作品だった。
小池監督のハードでアダルトな《LUPIN THE IIIRDシリーズ》は、
ルパンをオマージュした『カウボーイビバップ』への、本家ルパンからの逆オマージュにも思える。
次元、五ェ門、不二子と来て、おそらく銭形篇、ルパン篇と続くのだろう。
そうそう、このシリーズは作画面でも大人の鑑賞に応えられるハイクオリティ。
趣向を凝らしたアクションシーンも見応えがあり、リアルに描かれた高級車でのカーアクションなど
ガジェット好きの心を毎度くすぐられている。
個人的には、アニメで唯一の「完結を観るまでは死ねない」シリーズだ。