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<ネタバレ>演出力、画の美しさ、芝居、どれも最高で心を溶かしてくれるような作品。
バレエの舞台稽古の裏側などは本当にリアルで、舞台袖や楽屋前を通行するバレリーナなど、本当にドキュメンタリーかと思うほど。
一つのフレームの中に複数のイベントを起こしてリアリティを作り上げている見事な演出的手腕。
そしてまた本当に牧歌的な北欧の風景。木々にも演出しているかのようにちょうどよく揺らめいて美しい。小舟が頻繁に出て来て、なんだか溝口作品のよう。時期は雨月物語と同じくらいですね。
そして助けてくれる神の不在、神への憎しみ、今の生活にある幸せ、というベルイマンが問いかけ続けているテーマも根底にある。大傑作。私は大好きです。