<ネタバレ>嗚呼ヴァンダム。セルフパロディだとわかりつつも、その薄い色 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>嗚呼ヴァンダム。セルフパロディだとわかりつつも、その薄い色の画面の中で映る空しき俳優の姿に涙せずにはいられない。序盤はまるでコメディのように見えるが、そのサスペンス的展開に気がつけばどんどん引き込まれていく。仕事がセガールに取られたり、ジョン・ウーの話になったりと笑える所も多い。
ただ、作中の彼はヒーローではない、ただ巻き込まれた一人の哀れで、ちょっと有名な中年だ。お得意のハイキックにド派手な音は付かない。
そんな彼が空くもファンである強盗の一人との説得で人質を全員解放に成功する。ただ彼は死んでしまい。ヴァンダムも理不尽にも捕まってしまう。
彼の真摯な性格と現実とが重ならない。
それでも信頼してくれる家族がいることでヴァンダムは前に向かっていけるだろう…ってこれ、フィクションなんだけどなぁw
笑えて、ドキドキして、切ない映画だった。