車というのは人間と一心同体で、映像作品においては人間を象徴す .. >(続きを読む)
車というのは人間と一心同体で、映像作品においては人間を象徴するものとなることが多い。
本作でも「自分が責任を取って行動する」という主人公の意志が、一人で真っ直ぐ目的地に向かって運転する様とシンクロしている。
大きなアクションが生まれない車の中で、ここまで観る者を惹き付けられるトム・ハーディーの一人芝居は圧巻。
劇中、彼は絶望的な状況に落ちていくのだが、彼の落ち着いたキャラクター設定とコントラストが効いていて飽きることなく引き込まれた。
仕事も家庭もぐちゃぐちゃになるのを分かったうえで、自分が正しいと思うことを全うする彼がカッコいい。
自分自身が夜のドライブが好きなこともあってか、観ていて落ち着く。DVDを手に入れてから頻繁に観てる。よって満点!
あと、「制限速度は守らないと」という台詞がコンプライアンスを意識しているようで面白かった。