<ネタバレ>目の接写映像から始まるオープニングが強烈。キョロキョロと動く .. >(続きを読む)
<ネタバレ>目の接写映像から始まるオープニングが強烈。キョロキョロと動く眼球は生き物のようで不気味です。ここからすでにこの作品の不安定感を読み取ることができます。夜な夜な行われている姉と妻子持ちのマイケルとの営みに対し、激しい嫌悪感をいだきます。男性不信になり、恋人とのキスにすら抵抗を感じるようになる。しかし、それとは裏腹に性に対する関心がどんどん高まっていき、エッチな妄想をするようになります。この心の葛藤が如実に表れているのが、後半の大家との絡み。性に関心のあるキャロルは太ももを露出させ大家を誘います。欲情した大家が圧し掛かろうとすると嫌悪感がわいてきて、挙句の果てに切り殺してしまいます。なんてサディスティックな・・・そんな悩みを持つ女の子を、ありとあらゆる方向から撮ってしまったロマン・ポランスキー監督ってどんな性癖の持ち主なんだろう・・・ちょっと怖い。