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<ネタバレ>復讐モノというジャンルは映画の中でも盛り上がるジャンルだ。復讐というものがドラマティックになる要素だし、ケヴィン・ベーコン主演でジェームズ・ワン監督の復讐モノというのが興味を惹いた。
テイストはB級なのだがアクションはなかなか冴えている。ギャングとのチェイスシーンも緊張感があるし駐車場のアクションも「ワイルドスピード」の新作で見たようなアクションが。あ、同じ監督か。なるほどね。終盤の銃撃戦も父親の怒りがぶつけられていくような銃での破壊描写も痛々しくて良い。
「つりあわない」と父親がつぶやく。自分が復讐したことによって息子だけでなくさらに妻も失いもう一人の息子も重体。無能の警察に説教されようが戦争を起こしたのは自分ではない。理不尽に始めたのは奴らだ。だから「つりあわない」のだ。司法では完璧に裁きを下せないことは現実でもある。そういう怒りを抱えた人がいることを知っているからこのジャンルは人気があるのだろう。復讐を遂げる父に対してギャングのリーダーが「俺達と同じだぜ」と言い放つ。もちろんそこまで堕ちる覚悟がなければ復讐なんてできないのだが、姿を似せただけで同じと言われるのも理不尽な話だ。まったく「つりあわない」。
それにしても警察の対応がひどい。ギャングが襲ってくる可能性が高いというのにあの程度の人員配置。しかも彼らが殺されてから「あなたに対しての見張り」と言い放つ。配置された警官を殺したのはお前だ、まったく。さらに家族が犠牲になった主人公に対して説教を始めるとか鬼ですか。一番ひどいのはギャングなのだが本編で一番むかつくのは警察とかひどい話だ。まあ警察が無能で隙だらけだから主人公も復讐を遂げられるとは言える。[良:2票]