<ネタバレ>小学生の時に劇場で見て以来、何度見たことでしょうか。
ロイ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>小学生の時に劇場で見て以来、何度見たことでしょうか。
ロイの最後は、僕の見た映画では屈指の美しいシーンです。
それまでの獣のような表情は消え、穏やかに訥々と自らの思い出を語るロイ。
「All those moments will be lost in time…like teas in rain…」
全ての時間が時が来れば失われる、雨の中の涙のように…
思い出は、これまでの自分の存在の証しであり、未来へと続くことを信じさせてくれる希望。
でもロイの命は誕生した時から決まっている。
何を見て、何を感じ、どんな思いを積み重ねても、未来を夢見ることは許されない。
希望を抱くことを認められない。
どんな思いも、ただ流れ去り、消えていくだけ。
未来なんて誰にも分からない。どうなるかも分からない。でも、積み上げてきた思い出を礎にして、未来への可能性にかけることがでできる。
そんな「命」というものの掛替えのなさを、ロイは知っていたのかもしれない。