<ネタバレ>話の内容は薄っぺらで安直です。
しかし、本作はロックンロー .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>話の内容は薄っぺらで安直です。
しかし、本作はロックンロールのお伽話です。
「カボチャは馬車にならないだろ~。」と、ツッコまないようにお伽話に余計なツッコミは野暮です。
他のレビュアーの方も書いていますが、この映画は「カッコ良い」です。
どーしよーもなく安っぽい言葉ですが、私が映画を見る上では、結構重要な要素です。
高揚感のある挿入曲は勿論ですが、それぞれの登場人物が自分達の美学に従って行動していて、それが結構みんな筋が通っている所が見ていて気持ち良いです。
敵役のレイヴェンでさえも魅力的に描かれていますし、普通なら単にコメディーリリーフ的なキャラクターのビリーの外見と、台詞と態度のギャップには最初は笑ってしまいますが、話が進むに連れて「漢」すら感じさせてくれます。
あの根拠の無い自信から来るいちいちカッコイイ台詞や態度は最高です。
劇中では一番好きなキャラクターです。
エレンが唯一、恋と夢の狭間で揺れていますが、それが作品の叙情的な部分と成って物語に起伏を与えています。
お伽話にぴったりの綺麗なお姉さん的なヒロインですが、肝心のステージで歌い始めると途端に貧弱に見えてしまいました。(勿論、歌は吹き替えです)
ジム・スタインマンの曲とホーリー・シャーウッドのボーカルに負けてしまっている印象です。ミリ・ヴァニリを見習って欲しいです。
また、今回久しぶりに見たのですが映像が結構良った事に気付かされました。
デヴィッド・ボウイのジギー・スターダストのアルバムジャケットの様な雰囲気の夜の街や、トムとレイヴェンの決闘でのボンバーズと市民の大集団の対峙シーンなどは迫力とカッコ良さが有りました。[良:1票]