未知なるモノへの畏れ、革新への拒絶反応、命の価値とは、
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未知なるモノへの畏れ、革新への拒絶反応、命の価値とは、
みたいな大ネタを盛り込んだ作品ゆえにそれらの見せ方がさらっとし過ぎたのかもしれません。
しかし、邦画によくあるような、同じテーマを繰り返し叫ばせる類の映画よりも、
きっぱりしていて自分としては好みの作品です。
高度に発達した科学は魔法と見分けがつかない。
まさしく、映像表現ではこれが科学なのか無限の魔法なのか、
見分けがつかず、何でもできちゃう化け物にしか見えない。
ただ何でも出来ちゃう化け物に見えるからこそ劇中で彼を畏れる人々が抹殺に動くわけでして、
それをもって人の愚かさ映画のご都合主義というのは些か早計ではないかと思います。
SFの醍醐味でもある映像表現がすでに古臭いものになってしまっていたのも
この映画にとっては逆風だったでしょう。
全体的に不運なタイミングで作られた可愛そうな映画です。