あの中田監督の新作、って売り出せば大抵計算が出来ていた時代の .. >(続きを読む)
あの中田監督の新作、って売り出せば大抵計算が出来ていた時代の映画。
母親の必死な愛情が鬼気迫ることで映画としてもう一ハネする予定だったのでしょうが、
なかなかそこまでの結果には結びつきませんでした。
女優が悪いわけではなく、演出の計算がもう一つ食い違ってしまったことが敗因でしょう。
恐怖の演出としてはやはり水を巧く使ったシーン、マンション(団地)のおどろおどろしさ、
など不安感を煽る演出にはさすがと思わせるに十分でしたが、
恐怖自体のストーリーが今ひとつで、映像に頼ってしまった感があります。
ラストの決断については実は、生き続ける事、育て続けることへの諦め、
要はこっちの方が案外、安心していられるのかもという弱弱しい決意ではないか、
そうした演出であればまたこの映画の傑出度も上がるのですが。
多分そうした感じではないので5点。