ギレルモ監督のデビュー作らしく、既に晴天下での明朗快活な世界 .. >(続きを読む)
ギレルモ監督のデビュー作らしく、既に晴天下での明朗快活な世界とは真逆な、暗闇の中の微弱な光に惹かれるかの様な世界観を描いている。これもまた、深い夜の闇世界にだけ生きられる、ドラキュラを始祖とする吸血鬼系譜の、不老と血に纏わるお話。
もはや生者とは言い難い、皮膚も腐ちて凄まじい醜態に成って尚も、孫娘の無口なアウロラが、お爺さんに変わらぬ信頼と愛情を示すところが何とも言いようがない。ロン・パールマンの異形ぶりも影が薄くなる程の、恐ろしげな骨董商のヘススに、どんな時も、常に付き従っているアウロラは、幼女なのに不思議な退廃感を漂わせていて、大きな存在感を示し印象的。