<ネタバレ>背筋も凍る実話です。これがフィクションなら、まったく評価でき .. >(続きを読む)
<ネタバレ>背筋も凍る実話です。これがフィクションなら、まったく評価できない内容です。
およそ信じられないような凶悪犯罪の狂気を扱う話なので、正直なところ、観るためには相当な覚悟が必要ではありますが、姑の痴呆というドラマを織り込むことによって、『冷たい熱帯魚』よりは、ほんの少しハードルが低くなっていると思います。
終盤、妻の洋子(池脇千鶴)が藤井(山田孝之)に言い放ついくつかの台詞-----
「楽しかったんでしょ?こんな狂った事件必死に追っかけて。あなたは楽しくて楽しくて仕方なかったのよ。」
「悔しいけどわたしも楽しかったの。怖いもの見たさで。世の中こんな事件あるんだ。こんな怖い人がいるんだ。こんな殺され方する・・・」
「わたし、ずいぶん前からお義母さんのこと殴ってる。もう罪悪感も感じなくなっちゃった。お義母さんが死ぬのをどこかで待ってるの。自分だけはそんな人間じゃない、って思ってたんだけどね。」
これらが、この凶悪な事件と絶妙にリンクしていて、脚本の妙味を感じました。