<ネタバレ>夫がシェルターの扉を開ける時、不謹慎だけど嵐が全てを破壊して .. >(続きを読む)
<ネタバレ>夫がシェルターの扉を開ける時、不謹慎だけど嵐が全てを破壊していてくれと思ってしまったのだが、ちょっとした暴風程度の被害。
自分が精神を病んでいると納得した夫と、それを支える献身的な妻の物語…で終わるはずもなく、毎年のビーチ旅行に訪れた彼らを襲う、尋常でない竜巻と異常な雨粒。
ただただ奇異なことをしでかす夫、ではない。
家族を守るという信念の元、できることをひたすらやり抜く夫、である。
夫のことを信じてやれなかった妻、ではない。
夫が精神を病んでいても、一緒に生きていくことを選んだ妻、である。
ぶつかりながらも、絆を深めていく夫婦が素晴らしい演出で描かれていた。
夫の信念を描くだけなら、最初の嵐が巨大なもので差し支えなかった。
しかし、妻の愛を描くためには、最初の嵐は空振りでなければならなかった。
バッドエンディングでありながら、不幸ではない、というもどかしさが既定路線の映画。
あまり観たことのないジェシカ・チャスティンの役柄も魅力の一つ。