<ネタバレ>オリジナルを観てから二十数年。
若い頃に観た映画がリメイク .. >(続きを読む)
<ネタバレ>オリジナルを観てから二十数年。
若い頃に観た映画がリメイクされるって、年取ったってことの証だね。
最近こういうケースが増えてきて少し複雑。
で、リメイク版。
オリジナルと比べるつもりはないのだが、前作は喪失感という悲しみが主軸だったのに対して、リメイク版は、死者の怒りが物語の原動力になっている。隣の爺さんの妻が然り、主人公の妻の姉も然り。
生前とは別のモノになって生き返るっていうのは、実は穏やかな死の静寂を乱された怒りだったのかもしれないと、本作を観て考えるようになった。
残念だったのは、娘を失ったことを受け入れられない父親の苦悩が観ている側に伝わらず、映画の筋を成り立たせるためにペットセメタリーを使ったようにしか感じられなかったことかな。
そこが希薄なので、生き返った娘が猟奇的になっている恐怖感ばかりが強くなって、どうしようもないやり切れなさが描かれてない歯痒さを勝手に感じてしまった。
ラストでおぞましい屍鬼と化した親子3人が、まだ幼い息子を迎えに来るシーンはちょっと引いてしまうくらい醜悪。
ホラー映画としてはいい出来なのかも。
もう少し細部にこだわった作りが欲しかったかなあ。