<ネタバレ>凄惨な描写と長い上映時間を覚悟して観に行ったのだが、長さはさ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>凄惨な描写と長い上映時間を覚悟して観に行ったのだが、長さはさほど感じなかった。
ただひたすら、少年とともに次々と押し寄せる絶望に耐える作業。
映画冒頭の少年の怯えた目は、次第に輝きを失って、父親との再会の時点では何者も映さなくなってしまっている。
涙ながらに息子を抱きしめる父親と、他人事のような目をした息子。
あれだけつらい目に合えば、自分を捨てた両親を恨んで当然。
しかし、我が家に向かうバスの中で目にした、父親の腕に刻まれた収容所の囚人番号で、少年は両親の心中を少し理解できただろうか。