<ネタバレ>なんだろうね、この満足感。
小津監督の映画、まだ四本しか観 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>なんだろうね、この満足感。
小津監督の映画、まだ四本しか観てないけど、東京物語より好きかなあ。
娘の結婚を認めてやるべきだと外堀を埋められていく平山。
他人の娘なら許せても、自分の娘にはなかなかうんと言ってやれない哀しき父親。
うまい演出だなあ。
家族の時間が濃密で、それでいてくどくない。
これはひとえに、田中絹代の存在感ではないかと。
ピンポイントの久我美子さんの圧倒的な美しさにも惹かれるけど、この映画の田中絹代は本当に素晴らしい。
夫を立てながらも、言うべきことはきっちり言う。夫をたしなめる迫力は凄まじいばかりだった。
脇を固める京都の母娘も、いつもの同窓会のメンバーも、ゆったりしてて落ち着いて映画を楽しめた。
テレビがない時代の昭和を描いた映画、いいもんだなあ。