現実の自己破産手続きについての知識を私は持っていません。その .. >(続きを読む)
現実の自己破産手続きについての知識を私は持っていません。そのため、描かれている状況がどこまでリアルなのかと、終始 違和感を抱かざるを得ませんでした。手持ちの資産を極限的に縮小しなければ受けられない生活保護と比べて、あまりに緩い。高価な家具に囲まれた生活を続け、豪華な結婚式を挙げる。こんなことが本当に可能なのでしょうか。で、急いで調べてみると、例えば現金は99万円までしか残せないそうです。結婚式の費用は申し立て前に支払ったという設定なら…。
役人が殺生与奪の権限を持っているんだぞと言わんばかりの妙に偉そうな態度を取っていますが、30年前はこんな物だったのかなあ、とも。
夜逃げの方はドラマ重視でタイミングがうますぎてわざとらしいのが鼻に付きます。他人の家に押し入る犯罪には目をつぶるとしても、箪笥等で行く手を阻まれるというのは演出的にあまりに稚拙。
逃亡先での仕事や学校が準備済みというのも手際が良すぎ。名義はどうするんだろう?。本名のままだったらばれないのかな?、とも。
いつも通り少々大根が入った風間杜夫と、キャラ作り過ぎの細川俊之が、中村雅俊を食ってしまっている構図に、予算の潤沢さを感じます。
私は前作同様に十分楽しめましたけど。