<ネタバレ> この映画からしばらく「俺達には結局これしかねえんだ」系の映 .. >(続きを読む)
<ネタバレ> この映画からしばらく「俺達には結局これしかねえんだ」系の映画がたくさん作られることになります。ハートロッカーもそうでしたし、エクスペンダブルズは俳優の生きざまとしてそう作られていました。80年代の明るい文化へのオマージュが散見され、子供のあこがれのはずだった自分や仲間がゆっくりと古びていくのを見るのは、先進国の人口減少社会や、放送・出版などのレガシー化する業態に同情を感じます。内容は肉体的に痛々しく見ていられませんが、心理的な悲痛さだけでなく精神的な成熟をどこに求めるのか悩ましさがあります。主人公が父親としての自分を反省するつくりは、勢いのあったころのアメリカ映画の主人公が父親との邂逅を乗り越えようとしていたことと対照して見られます。