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<ネタバレ> 話はシンプル、二つのアカデミーの一つが整理されるというので評価のために奔走する。失敗と嫌がらせでどん底に落ちるがご都合よく間抜けなテロリストがやってきてくれて、水上バイクによるチェイスの末勝利する。
偉大なる嚆矢である1。見事卒業した後もアカデミーとの縁をもってドタバタを繰り広げる2。それに比べてこの3は、なってない。
とにかく1と2に出てきた人気キャラを立て続けに羅列、おまけに蛇足的なキャラかぶりの新メンバーを追加。それだけで時間が消化されてしまう。しかしよくないのはそこではない。今回の敵、マウジーはかわいげもなく怖くも強くもなくただ憐れみを誘うようなおじさんで、いたずらするポリアカメンバーに共感できない。比べて、今回も出てきた2の敵ゼッドのキャラの立ちっぷりは半端じゃない。憐れみといえばスウィートチャックはいわゆるユダヤ人ギャグの体現者なのだろうが、面白くない。面白くない割に出じろが多すぎる。
いわゆるバカ脚本で話がバカというのではなく、ちょくちょく出てくるそれぞれの人生の克服がバカバカしい。バカバカしい話に不必要だ。なんでバカバカしい話にこんな不釣り合いなバカバカしいテーマをつけるんだろう。しかし不思議だ。2のタックルベリーの童貞喪失と結婚は笑えたが、スイートッチャックが男になるだの言う話には共感できない。そもそもこの作品は楽しいキャラクターを作ることに失敗している。
オタク女のサラ、金持ちのヘッジス、ファックラーの嫁などは出オチのみ、その後の活躍がない。マウジーが今回は哀れっぽいのも、単純なライバルになってしまい、仲間を貶めようとするいじわる班長でないことが悪としての憎しみを燃やしにくくさせている。[良:1票]