地上波で流れているのを見かけ、不意に三度目の視聴。
本監督 .. >(続きを読む)[良:1票]
地上波で流れているのを見かけ、不意に三度目の視聴。
本監督らしいエンターテインメント映画でありながら、質も高い作品だと感心しながら見ていたが、
見ているうちにそのエンターテインメント性が何か別のものに転化していった。
本作で最も批判されているシーンが最も素晴らしいシーンであるのは皮肉である。
生きることの閉塞感、それも、閉じているというよりも、閉じていくというような、たまらなさ。
それが開放されるということもなく、本作は終わっている。
観終えた後、この作品について話そうとしたとき、不意に涙が溢れて止まらなくなった。
生きることについて、タルコフスキーの「サクリファイス」を優れた作品だと考えていたが、
本作のほうがずっと上だと今回考えを改めた。[良:1票]