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<ネタバレ>冒頭、黒澤明の「羅生門」を想わせるような激しい雨のシーンから始まる。ザーという雨の音が効果的で印象に残る。
舞台は戦後間もない東京、くっきりとした白黒画面が荒廃した街並みや風景をリアルに描き出す。
主役の真田広之が伝説のばくち打ち達と関わっていき成長していく姿が描かれるが、その登場人物たちが、皆クセ者ぞろい。
中でも高品格演じる老練の勝負師がめちゃ渋くカッコイイ、対する鹿賀丈史演じるドサ健のギラギラした野望むき出しの演技も素晴らしい。
この二人の対決を軸にクライマックスを迎える。
若き日の大竹しのぶが今と違って純情で一途な娘を演じているが、最後に見事な返し技をみせてくれる。
ラスト、世間的には人でなしのばくち打ちの見送り方としては、あれが相応しかったのかも知れない。