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<ネタバレ>“How to Steal a Million”『大金の盗み方』。作中のセリフ同様『100万ドル』でも良いんですけど、フランスが舞台だからフランだよなぁ…みんな英語で話してるけど。ちなみに'66年当時の100万ドルは3億6千万円。100万フランは…良く解らなくて7千万円以上っぽいです。『おしゃれ泥棒』ってタイトルがセンス良いですよね。可愛らしくて私は大好きです。
ヘップバーンの黄金期の中でも後半の作品です。当時彼女は37歳。今の時代の37歳と違って“可愛い女性”を演じ続けるのは難しかったと思うけど、見事に可愛い一人娘を演じています。服装から真っ赤なちっちゃいオープンカーから、作風と相まってとてもチャーミングです。
ちょっとコミカルな作品の雰囲気で、それを盛り上げる音楽もとても印象的でした。おぉジョン・ウィリアムズの初期のスコアだったのか。さっすが。
ヘップバーンの映画と言えばオジサマ達の清純派アイドル的女優。そのためか彼女より一回り以上高齢な男性との恋愛が多い印象だったけど、本作のオトゥールは34歳。ここに来て彼女よりちょっぴり年下。でも今の価値観で観ると、これくらい年の近い同士の恋愛のほうが、自然な感じで感情移入しやすいです。
強力磁石にブーメランに変装…美術館での犯行もまたコミカルで、それでいて一つ一つに工夫が感じられて、ここもやっぱり可愛らしいです。2人で物置に長時間潜んでるのも微笑ましい。ワイラー監督はオードリーの魅力を引き出すのが上手い人ですね。[良:1票]