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<ネタバレ>“Austin Powers: The Spy Who Shagged Me”『オースティン・パワーズ:私をヤッちゃったスパイ』。『私を愛したスパイ』のパロディタイトルです。
下品なギャグ、スパイコメディ、'60年代のお洒落さ。パッと見は前作と同じようでいて、前作にあった『このジョークのどこが面白いの?』という'60年代とのジェネレーションギャップを笑うところはほとんど無く、特に考えさせられるような深みもない、普通にスタイリッシュなコメディ映画でした。
いきなりバネッサが暴走します。ここでもう、私はダメでした。『え?それじゃ前作は、Mrs.ケンジントンの娘とかしっかりした設定なんかは、一体何だったの?』って、エイリアン3と同じようなショックを受けてしまいました。シリーズ化は想定外だったのかなぁ?シリーズを続けるには結婚をブチ壊して…ってのは解る。バネッサが殺されたりしたら重くなるのも解るから、制作側の判断は間違ってないと思うんだけど、何だかなぁ…笑えるところを笑うだけでした。
素っ裸でホテルを歩くオースティン。下品な影絵。卑猥な形のロケットを見て異口同音にアレを連呼するトコなんてバカバカしくも面白い。やることがえげつなくて、カワイイとは思えないけど何故か可愛く観えるミニ・ミー。ファット・バスタードは…最初は思いっきり嫌悪感を抱いてしまったけど、慣れれば嫌いじゃないです。
バネッサに代わってヒロイン役のフェリシティも可愛くて良いですね。カメオ出演も相変わらず豪華です。マイケル・マクドナルドは映画が始まってすぐにレーダー監視員で出てました。音楽のチョイスとセンスは相変わらず素晴らしい。マドンナの主題歌よりレニクラの『アメリカン・ウーマン』の印象が強かったかな。う~ん…シリーズ化しても面白いけど、やっぱ一作目は至高だったわ。