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<ネタバレ>前作「冷たい熱帯魚」では、でんでんの怪物っぷりが凄かったのですが、本作では、作品を引っ張る怪物役は、大学助教授兼売春婦に置き換わり、冨樫真が見事に怪演しています。園子温の作品は「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」と見ていますが、後になるほどエンターテインメント性が薄れ、文学性?の比重が高まっているようで、本作となると、洒落っ気が随分少なくなっています。そんなこんなで、序盤、中盤と鬱屈した流れが続くこともあり、大学助教授の母親が登場し、しゃべり始めたところで、観客が一気に緩んで笑い声が漏れました。皆、無意識のうちに笑いどころを求めていたのかも知れませんね。このタイミングでこれを持ってきたのは、なかなかだなと思いました。女性主人公3人の女性の性の物語なので、作品を女性が見てどう感じるかが最も興味深いところで、かつ、そこに作品の価値があるのかなと思います。私があえて言えることと言ったら、「坂恵のおっぱいはもう飽きた」くらいなことでしょうか。すみません。ちょっと言ってみたかっただけです。そこまでではないので気にしないでいただければ幸いです。