『ウィッカーマン』は、1973年公開のイギリス製ホラー映画。 .. >(続きを読む)
『ウィッカーマン』は、1973年公開のイギリス製ホラー映画。
一度観たらその衝撃が忘れられない、まさにカルト映画だ。
公開当初は批評家や商業的に苦戦するも、1980年代以降カルト映画として再評価された作品。
結果、ガーディアン紙などがホラー映画のベストリストに選出するなど、後世に多大な影響を与える作品となった。
2019年の映画『ミッドサマー』は本作からの影響を受けており、類似したテーマや演出が見られるのはそのため。
物語は、孤島に住む集団が繰り広げる異教的な儀式と、厳格なキリスト教徒の警官が巻き込まれる展開。
島の閉ざされた空気感、古代の信仰と儀式の不気味さが際立っていて、当時の地域社会の独特なムードが色濃く表れてる。
いま観ると現代の洗練された娯楽と比べ、どうも時代遅れに感じるかもしれないので割り切りが必要。
エンタメとして楽しみたかったら2006、ニコラスケイジ版ウィッカーマンを見るべきだろう。
現代的な楽しさには欠けるものの、閉鎖された集団の異様な世界観と、そこに漂う神秘的な空気は評価できる。
ただし、二度目の鑑賞はほぼ無理というのが正直なところ。
だからネタバレ厳禁のレビュー記事が望ましい。
カルト文化の発掘のために鑑賞するなら7点だが
映画的な出来としては過去の映画に対しての尊重を込めて5点というところか。