CGで何でもできてしまう昨今の映画の悪い具体例を見せられた気 .. >(続きを読む)
CGで何でもできてしまう昨今の映画の悪い具体例を見せられた気分。見せなくてもいいシーンまで見せられてしまい怖さ半減だった。また、前半でミシェル・ファイファーを通じて観客の注意を隣人に向けておきながら後半でストーリー展開をまったく違う方向にもっていく手法はサスペンスとしてはうまかったのに、結局、全体的に間延びした感じになってしまった。サスペンスに“間”は大切だが、間延びの“間”はいらない。約2時間15分の上映時間だが、もう30分は切れただろう。ちなみに、今回、ゼメキスの頭にあったのはヒッチコック映画ではなく『狩人の夜』だと思うのは私だけであろうか。その根拠が車とともに湖に沈んだ女の揺れる髪とすりガラスに映るハリソン・フォードのシルエットのみではちと弱いかもしれないが、それでも映画ファンをそう確信させるには十分なのだ。